VCO(バージンココナッツオイル)とは、APCCにおいてココナッツオイルの中では最高ランクになります。
APCCとはココヤシの原産国18カ国が加盟する国連の団体です。
日本では、エキストラバージンココナッツオイルという名称の商品がありますが、APCCの規約では、ココナッツオイルの中にエキストラ~というランクは存在しません。
おそらくオリーブオイルの世界基準での最高ランクはエキストラバージンオリーブオイルですので、その演出を利用してエキストラバージンココナッツオイルと謳っています。
世界的にみても、VCOは市販にはほぼ出ておらず、大学や研究所で博士や研究者レベルの方が研究で使っているという程大変貴重なオイルになります。
APCCの定めるVCOの定義はこちらです。
バージンココナッツオイル(VCO)は、ココヤシ(Cocos nucifera L.)の新鮮な熟したカーネル(受粉から12か月齢まで)から得られるもので、
オイルの性質を変えない程度の熱を利用するか、または、利用しないで、機械的または自然な方法で得られる。
VCOは、化学的精製や漂白、脱臭を行わない。
更なる加工の必要なく、そのままの状態で摂取することができる。
バージンココナッツオイルは、主に中鎖脂肪酸から構成されており、酸化に対して抵抗性がある。
バージンココナッツオイルの脂肪酸は、長鎖飽和脂肪酸が主な動物性脂肪とは全く異なっている。
バージンココナッツオイルは、色がなく、沈殿物がなく、自然で新鮮なココナッツの香りがある。
腐敗した臭いや味がしない。
このようにして分離されたバージンココナッツオイルは、直射日光を避けることで、10年を超える期間の保存も可能となります。
VCOは古来よりインドネシアの原住民たちの間で、傷の治療や皮膚疾患などの治療に用いられてきました。裸同然で熱帯のジャングルに生活していた彼らにとって、無くてはならないものでした。
近代に入り、ハーバード大学がVCOに着目し、その医療的研究内容を発表しました。その発表を受け、VCOの規格の必要性を感じたインドネシアの国立ガジャマダ大学、医学部教授らがAPCC規格の策定にたずさわりました。
インドネシアジャワ島の伝統的な方法で作られたVCOが、脂肪酸や成分を一切壊さずに、もっとも有益であることが分かったからです。
現在、海外では医療研究が盛んに行われ、皮膚疾患、口腔内疾患、抗菌作用、抗真菌作用、抗ウイルス作用などの研究や論文が多数発表されています。
原料とする果実の違い
⚫️12か月かけて完熟したココナッツの果実を使用していること。
➡︎ココナッツを割った時の周りの白い部分🥥(オイル成分を含んでいる)が分厚くなります。
手間暇かけた抽出方法
⚫️常温自然発酵分離法
➡︎白い部分🥥を水の中に投入すると加水分解し、ココナッツにそもそも含まれている乳酸菌、酢酸菌という発酵菌が脂肪酸を分解してくれて、丸2日かけてオイル成分を分離して抽出。
➡︎ここまで時間をかけることまで、限りなく全てのオイル成分を無傷で抽出する事が可能。
加水分解と非加水分解のココナッツオイルは結果が全く違います。
※遠心分離、加熱、コールドプレス(低温圧搾)、脱臭、脱色、化学精製など一切行っておりません。
ヤシの果肉に含まれているこれらの脂肪酸を無傷で特にラウリン酸などの中鎖脂肪酸を、より完全な状態で分離したオイルだけが、VCOの名称を使うことが許されています。
中鎖脂肪酸の抗菌・抗ウイルス・抗原虫作用
1.脂肪酸の化学
脂肪酸は通常脂肪、特に油脂などの一部として存在し、末端にカルボキシル基ひとつを持つ鎖状炭化水素であり、一般式はRーCOOHで表される。
単素数によって短鎖、中鎖および長鎖脂肪酸と分類され、分子内に二重結合がある場合は不飽和脂肪酸、ない場合は飽和脂肪酸と呼ばれる。
ラウリン酸については学者によって中鎖域は長鎖脂肪酸と分類が異なる場合がある。
飽和脂肪酸 | 一般名 | 分類 |
C2:0 |
酢酸 | 短鎖脂肪酸 |
C4:0 |
酪酸 | |
C6:0 |
カプロン酸 | 中鎖脂肪酸 |
C8:0 |
カプリル酸 | |
C10:0 |
カプリン酸 | |
C12:0 |
ラウリン酸 | 中鎖脂肪酸または長鎖脂肪酸 |
C14:0 |
ミリスチン酸 | 長鎖脂肪酸 |
C16:0 |
パルミチン酸 | |
C18:0 |
ステアリン酸 | |
C20:0 |
アラキジン酸 |
2.中鎖脂肪酸研究の歴史
中鎖脂肪酸は母乳中に油脂の形で含まれ、紀元前1500年にはアーユルウェーダ医学体系では母乳を点眼剤として目の感染症に使用しています。
母乳中に中鎖脂肪酸が含まれる理由は、抵抗力の弱い赤ちゃんを外来微生物から守るためであり、
中鎖脂肪酸の近代化学研究は19世紀末に始まり、過去30年間Kabara博士のグループにより微生物に対する脂肪酸あるいはモノグリセリドの効果が検証されてきました。
また、最近ではココナッツオイルの研究から中鎖脂肪酸やモノグリセリドのAIDS治療への臨床研究も開始されています。
3.中鎖脂肪酸の作用
中鎖脂肪酸の微生物に対する殺作用
種類 | 病原微生物名 |
ウ イ ル ス |
ヒト免疫不全ウイルス(HIV) |
C型肝炎ウイルス(HCV) |
|
サイトメガロウイルス(cytomegalovirus) |
|
Epstein-Barrウイルス(E-B virus) |
|
インフルエンザウイルス(Influenza virus) |
|
麻疹ウイルス(Measles virus) |
|
ヒトTリンパ球向性ウイルス(HTLV-1) |
|
白血病ウイルス(Leukemia virus) |
|
肉腫ウイルス(Sarcoma virus) |
|
RSウイルス(Respiratory syncytial virus) |
|
ビスナウイルス(Visna virus) | |
小胞性口内炎ウイルス(Vesicular stomiatis virus) | |
重症急性呼吸不全ウイルス(SARS) | |
トリインフルエンザウイルス(Bird Flu virus) | |
細菌 | グラム陽性桿菌(Gram-positive bacilli) |
ヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori) | |
黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus) | |
劇症型レンサ球菌、A、B、F、G(Streptococci A,B,F and G) | |
リステリア・モノサイトゲネス(Listeria monocytogenes) | |
インフルエンザ菌(Hemophilus influenza) | |
ナイセリア(Neiseris) | |
肺炎マイコプラズマ(Mycoplasma pneumonia) | |
クラミジア(Chlamidia) | |
真菌 | 白癬菌(Ringworm) |
カンジダ(Candida albicans) | |
原虫 | ランヴル鞭毛虫(Giardia lamblia) |
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